大野一雄先生について
私の先生、舞踏家大野一雄先生が103歳で昨日お亡くなりになりました。
私は10代の多感な時期を横浜の稽古場で過ごさせていただきました。
稽古場からの帰り道、あふれる涙で目を濡らしながら帰った事もたくさんありました。
当時私は植物や野菜が命をなくす瞬間はいつなのかが知りたかった。
根から切り離したから死ぬのではなく、そこから魂がふわりと抜け出る瞬間があると感じました。
訃報を聞いて一輪の花がそっと枯れた姿を想像いたします。
ご逝去を悼み、ここに謹んで冥福をお祈りいたします。
丹下 紘希